すべての人に手頃な値段のディザスタリカバリ

Joann Starke, Sr. Manager, Solution Marketing

データはビジネスにとって血液のような存在です。商品開発や顧客対応に欠かせません。データが貴重であるということは、あらゆる企業がディザスタリカバリ(DR)プランを用意して事業の継続を確保しなければならないということです。これは、災害がハリケーンやトルネード、洪水のみを指していた時代はもう終わったからです。今や、システム障害、人為ミス、悪意のある人々による犯罪行為、疫病のパンデミックなどが突如として発生しうる時代です。

ビジネスの継続性を求める声がこれほど高まったことは過去にありません。企業における IT 組織の新型コロナウイルス対応に関して Evaluator Group が最近実施した調査からは、「最悪の事態を想定してディザスタリカバリを開発・試験してきた IT 組織は今回のパンデミックでも適切に対処している傾向がある」ことが分かりました。1

そう説明されると、あなたは「確かにそうだが、DR には時間がかかるし、生命保険をまかなえるほどのコストが発生する」と言いたくなるかもしれません。一般的にはその通りです。DR がミッションクリティカルな用途のみに限定されてきたのもそのためです。しかし、数々のことを大きく変えてきたクラウドが、DR コストの常識も破壊しました。

AWS とのパートナーシップにより、Druva はどんな人にとっても手頃な値段でシンプルなディザスタリカバリを実現しました。設定も簡単です。障害が発生した VM を 30 分足らずでリカバリし、何度でも試験することができます。

サービスとしてのディザスタリカバリ(DRaaS)

Druva の DRaaS は、仮想マシンを Druva Cloud からお客様が所有する Amazon Virtual Private Cloud(VPC)にフェイルオーバーし、専用ソフトウェアやストレージ、ハードウェアを使わずにビジネスの継続性を確保することができます。Druva DRaaS の特長は以下のとおりです。

費用対効果

Druva のソリューションは 高パフォーマンスの AWS 上で構築されているので、DR 専用の物理的なデータセンターを別途用意する費用は不要です。これにより、コストが大幅に下がり、規模の大小を問わずあらゆる組織にとって手頃な価格の DR が実現しました。

地理的な距離

従来の DR ソリューションには、プライマリサイトとリカバリサイトの地理的な距離の上限が 30~60 マイルという制約がありました。Druva は 14 以上の AWS リージョンをサポートしているため、リカバリサイトの地理的な制約がありません。プライマリサイトと異なる大陸に設置されていても問題ありません。

定義済みのフェイルオーバー設定

組み込み済みテンプレートをガイドとして、本番インフラストラクチャとテストインフラストラクチャを設定し、プライマリネットワークを VPC、サブネット、AWS アカウント、複製頻度をマッピングすることができます。テンプレートは、本番環境、プリテスト環境のインフラストラクチャとネットワークの設定にも役立ちます。

Druva DRaaS の自動設定には、本番環境に適した開発 / テスト設定ができるというメリットがあります。また、既存のオンプレミスデータセンター内で別々のラボをセットアップすることでコストや諸経費を節減することも可能です。

本ソリューションの仕組み

1)「CloudFormation」テンプレートを使って軽量の Druva プロキシを VPC にデプロイし、IAM ロールとポリシーを確定します。

How does it work


2)まず最新の VM スナップショットが VPC にリストアされ、次に Amazon Elastic Block Storage(EBS)スナップショット(DR コピー)に変換されます。DR コピーはフェイルオーバーとリカバリの設定に使用されます。

3)災害発生時、DR コピーは Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)インスタンスの起動に使用され、すべての仮想マシンが一斉にリストアされます。VM が回復すると、すぐにデータにアクセスできるようになります。

堅牢なフェイルバック

Druva は災害が収まったらプライムサイトをワンクリックでフェイルバックする、業界でも珍しい機能を提供しています。プライマリ VM をフェイルオーバー VM に一致させるシンプルなミラーリング設定です。次に、仮想マシンディスクが追加されてデータ転送が始まります。転送が終了すると、VM がリブートし、DNS 接続がリダイレクトされます。

データはビジネスにとって燃料のようなものであるため、保護しなければなりません。特にリモートワーカーのデータへの脅威が増している中、今こそ AWS 上に構築されて拡張性が高く全世界をカバーする Druva を使って DR 戦略を策定すべき時です。

Druva DRaaS について詳しくは、当社の週一度のデモをご覧いただくか、無償トライアルをお試しいただき、データを常時安全に利用できる状態に維持する当社のクラウドソリューションをご確認ください。

1Evaluator Group『Enterprise IT’s Response to COVID-19(企業における IT 組織の新型コロナウイルス対応)』、2020 年 4 月